大会長挨拶

 第13回春季大会につきまして、会員の皆様にご案内申し上げます。例年同様教育を目的とした大会を、平成25年4月27日(土)~4月28日(日)の2日間、日本教育会館、一橋講堂の各会場で行います。
 今回は関連企業の皆様からのご支援もあり、最近注目を浴びているPETのアミロイド・イメージングに関わる講義を所定のコース(核医学専門医教育セミナー、PET研修セミナー)の中に新規に取り込むなど、受講者の皆様にとってより魅力のある春季大会を企画しました。
 また、分子イメージング戦略会議から提言・発信され整備されつつある臨床研究に関するPETの体制整備について、広く会員の皆様にご理解いただくことを目的として、PET薬剤製造コースとPET撮像認証コースからなる「PET施設認証セミナー」を新たに開催致します。一方で「I-131(1,110MBq)による残存甲状腺破壊(アブレーション)の外来治療における適正使用に関する講習会」は、今回から日本アイソトープ協会が主催で別に行うため、日本核医学会の春季大会のコースからは除外いたしました。

 まとめますと、初心者・卒後研修医・看護師を対象とした「核医学基礎セミナー」、専門医資格試験を受験される方およびすでに専門医資格をお持ちの方を対象とする「核医学専門医教育セミナー」、医師・歯科医師・診療放射線技師を対象とした「PET研修セミナー」、PETの臨床研究を志す方々を対象とした「PET施設認証セミナー」を行います。

 「PET研修セミナー」は、医師・歯科医師コース、ならびに診療放射線技師コースを設け、PET核医学認定医、PET核医学歯科認定医や核医学専門技師の資格を取得する上で必要な法的規制、放射線防護、読影のポイント等、PET診療に必須の基礎知識と実際上の取り扱いが解説され、厚生労働省が求めている「陽電子断層撮影診療に関する所定の研修」にそった形で教育プログラムが準備されています。なお、この「PET研修セミナー」は、日本核医学会が主催し、日本核医学技術学会、日本医学放射線学会、日本放射線技術学会、日本診療放射線技師会、日本アイソトープ協会との共催となります。

 「放射性医薬品取り扱いガイドライン講習会」は、まさしく小児患者への放射性医薬品の過剰投与の問題に対応する学会としての社会的責務からも極めて重要な講習会であります。既に他の機会にも講習を行っておりますが、まだお受けになっておられない方はこの機会に是非ご参加いただきたいと存じます。なお「放射性医薬品取り扱いガイドライン講習会」は、日本核医学会、日本核医学技術学会、日本診療放射線技師会、日本病院薬剤師会の主催となります。

 核医学の魅力ある未来に目を向けた皆様が少しでも多く参加されることをお待ち申し上げます。

第13回日本核医学会春季大会
大会長 井上 登美夫
(横浜市立大学大学院医学研究科 放射線医学)